第4回
わたしらしさを育む、
美しい生き方。

COLUMN

23/07/18

わたしがわたしを好きでいつづけるために、いま改めて美しく生きることについて考える。仕事への向き合い方から、日常における意識の持ち方、身体に取り入れるものや習慣にまつわるお話を通して、自身の好きに素直に生きる6名の女性にインタビューする連載企画です。第4回はCIBONEでプレスを担当している金竹さんが登場。将来のために変化を起こす勇気と、自分を労わる日々のルーティーンについてお話しいただきました。

夢を諦めない。
大好きなファッションを仕事に

誕生日といったら洋服を買うのが決まりというほど、幼い頃より洋服が大好きだったという金竹さん。ファッションにまつわる仕事に就くことを志し、長崎を出て文化服装学院に入学する。
「雑誌を見るのも大好きで、当時はスタイリストになりたいと思っていました。ただ、先生はスタイリストになることにすごく厳しくて。お給料ももらえるかわからない、全然寝る時間もないけど本当にその覚悟があるのかって。悩んでいたら、先生から人懐っこい性格を活かしたプレスの仕事はどうかと言われたんです。雑誌の人とも関わるし、ブランドの見せ方を考えていく仕事だと知って、こっちの方が向いているのかもと思いました」
卒業後、アパレル会社で社員として働く一方で、プレスになる近道はないかと考えていたのだそう。
「販売を続けた先にプレスになれるかどうか、その確約がない状況だったんです。もっと近道はないかと思っていたとき、トゥモローランドのPRアシスタントのお仕事を見つけて。最初、メンズのPRに応募したら落ちてしまったんですけど、その後レディースの募集が出ていたのでもう一度チャレンジしたら合格しました。アルバイトをしながらPRアシスタントを3年続けて、その後トゥモローランドでウィメンズブランド3つのPRを担当しました」

一歩踏み出す勇気と、一人で戦うことの難しさ

プレスとしてのキャリアを積んでいくなかで、まだ見たことがない業界やコミュニティにも目を向けてみたいと思うように
「日に日に腰が重くなっていることに気がついたんです。まだまだできることはあったと思いますが、ずっと同じ環境にいることへの不安が大きくなってきて。変化は怖かったですが、それよりも焦燥感のような気持ちがありました。いざ辞めて転職活動を始めてみると、客観的な自分の評価をもらうことができて、より強くなった気がします。シビアにみられることを痛感する一方で、半分は自信になりました」
現在はCIBONEのプレスとして働く金竹さん。一人で任される現在の仕事を通して、大きな学びを得ていた。
「前職のころはチームで動いていたので、多少の不備があっても助け合うことができました。ただ、いまは一人でPRを担当しているのですべて自分の責任だし、私が進めなくては進まない。責任感がより強くなりましたし、裁量が大きいので達成感も人一倍です。先日大きなエキシビションがあったのですが、どのように店舗に落とし込んだら、お客さまに伝わる展示になるかを考えるお仕事で。ディレクターと話し合いながら、この言葉をもう少し減らそうとか、この写真は大きく出した方がいいとか、ここまで考えたのは正直初めてでした。だからこそパワーが伝わる展示になったし、すごく勉強になりました」

何もない日でも外に出る
気持ちを切り替えるためのルーティーン

リモートワークが推奨され、自宅で仕事をすることも多いという金竹さん。自分自身をいい状態に保つために、1日に一回は必ず外に出るようにしている。
「ウォーキングとまではいかないですけど、音楽を聴きながら歩いたり、自転車に乗ったりして気分転換しています。私、風がすごい好きみたいで（笑）。風があるだけで気持ちいい。ちょっと気持ちが滅入っているときとか、リモートで仕事をしているときは特に、近くのコンビニでもいいからコーヒーを買いに行ったり、一度外に出てみたりして、少しでも歩いて気持ちを切り替えるようにしています」

「年齢を重ねてきて、頑張りすぎると身体に出てくるようになりました。心は元気だけど肌に影響が出てきたり、髪がパサついてきたり、まとまらなかったり。ヘアカラーや髪型を変えることもファッションの一部だと思っているので、ヘアスタイルに関しては私の好きなファッションのテイストをわかってくれる美容師さんにお任せしています。プロダクトも、基本的にその人のおすすめを使っています。ミューツのオイルはサラッとしていて、ほどよく軽さが出て使いやすいですね。朝は半分寝ぼけた状態でスタイリングをしているので（笑）、オイルの適量がわからずベタついたりしてしまうのが悩みだったんですが、このテクスチャーなら安心です」