髪のうねり・広がりの
メカニズムを知って
湿気の多い梅雨も
思い通りの
ヘアスタイルに

髪のうねり・広がりの<br>メカニズムを知って<br>湿気の多い梅雨も<br>思い通りの<br>ヘアスタイルに

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正しいケアで髪のうねりと広がりを抑えよう

少しずつ雨模様の日も増えてきて、朝のヘアスタイリングをする際に困るのが髪のうねりや広がり。湿気が増える梅雨の間中、思い通りにいかないヘアスタイルにモヤモヤする前に対策を始めましょう。今回は髪のうねり・広がりの原因をはじめ、簡単なケアやスタイリングのコツをご紹介したいと思います。ジメジメとした雨の日々でも、ヘアスタイルが素敵に決まればごきげんな1日を過ごせるはずです。

教わったのは…
商品開発本部・研究開発部 Uさん アジュバンコスメジャパンでシャンプー、トリートメントをはじめとしたヘアケアアイテムの開発を担当。髪の構造や知識を落とし込んだ商品を生み出すべく日々奮闘している。

 

髪のうねり・広がりの主な原因とは?

髪の毛は主に水を吸いやすいタンパク質と吸いにくいタンパク質2つのタンパク質からできています。うねりや広がりに悩むのは、この2つタンパク質が偏って存在している人だといえます。雨や梅雨の時期は湿度が高まるため、水分を吸収してしまい髪がうねります。また、冬場には水分ではなく静電気で髪が広がってしまうことも。静電気で広がる髪というのは、ダメージがあってパサついているという証です。
つまり元々持っている髪の性質としてうねりや広がりが起こってしまう先天的な原因と、ヘアカラーや紫外線、加齢による髪のダメージによってうねりや広がりが起こる後天的な原因による2つの原因があると考えられています。

自宅でできる対策は「ダメージケア」

髪のうねりや広がりをできるだけ抑えるため自宅でできるのは、できるだけ髪のダメージを減らすためのケアをすることです。例えば…

  1. ヘアカラーは毎回全ての髪を染めるのではなく、リタッチで行う
    ※伸びた部分だけ染めるカラー施術
  2. ヘアカラーの際はカラー剤ではなく、ヘアマニキュアを使用する
  3. シャンプーはしっかりと泡立てて髪への摩擦を減らす
  4. トリートメントは時間を置いて浸透させる
    ※お使いの商品の使用方法にあわせて適切な浸透時間の確認を
  5. 洗い流さないヘアトリートメントを使用して、髪を熱や紫外線から保護する

このようなダメージケアは、髪のうねりや広がり対策としても有効です。また、特にうねりに悩んでいる場合は、髪のパサつき対策も重要です。
パサついている髪は、水分をたくさん吸い込んでしまうためうねりがちになります。つまり水分を吸い込まないように、髪を保湿してあげることがポイントです。スキンケアの際に化粧水〜乳液〜クリームと入れ込んだ水分にふたをしていくというのと同じように、お風呂上がりのタオルドライした髪にヘアミストや水分がやや多めの洗い流さないヘアトリートメントなどを塗布し、その上からヘアクリームやヘアオイルなどでコーティングしてあげると水分を逃さず毛髪内でキープできるようになるので髪のうねりを抑えることができます。

また頭皮ケアもおすすめです。特に年齢を重ねて髪が細くなるとうねりが出やすくなるため、頭皮環境をすこやかに保ち髪のハリやコシが出てくるとうねりも出づらくなるかもしれません。頭皮を触って固いなと感じたら、血行不良を起こしている合図。マッサージや頭皮にやさしいヘアケアアイテムでケアをして、頭皮を柔らかくしてあげましょう。

ドライヤーは頭から10cm以上離して使おう

お風呂上がり、一番してはいけないのが髪の自然乾燥です。濡れたままの状態でコーミングすると髪に負荷がかかったり、髪同士の摩擦でキューティクルが剥がれやすくなったりとダメージが大きくなるので、必ずドライヤーで乾かしましょう。

その時ポイントになるのは、いかに熱ダメージを減らすかということ。

  1. 髪が濡れている時は頭から10cm以上離してドライヤーを使う
  2. 髪が少し乾いてきたら、多少ドライヤーを近づけてもOK

髪がしっかりと濡れている時はドライヤーの熱が60℃ぐらいでもダメージを与えます。頭から10〜15cmほど離して使用することで温度は60℃に満たないぐらいになるので、ダメージを抑えることが可能です。その後、髪が乾いてくると100℃ぐらいまで耐えられるようになるので、特に乾かしはじめは要注意です。そして乾かすのはまず根元から。根元から毛流れを整えつつ浮き上がらないように乾かすと、翌日の髪のうねりや広がりを抑えることにつながります。

また、ヘアアイロンやコテを使う場合は使用の際の温度を160℃ぐらいまでにとどめておきましょう。使用する前に洗い流さないヘアトリートメントなどで髪を保護して、短時間でスタイリングを済ませるようにしましょう。外出先で髪の毛にうねりが出てしまった場合にも、携帯用のヘアアイロンが有効です。一度うねりが出てしまうと、ヘアミストやヘアオイル、ブラッシングなどではなかなか直すことができません。特にある程度髪に太さがある場合は、よりうねりが強くなってしまう可能性もあるのでご注意を。

髪の毛にいい食生活の見直しもおすすめ

冒頭でもご紹介したように、髪の毛は主にタンパク質でできています。つまり髪の栄養のためには、しっかりとタンパク質を摂ることも大切です。鶏肉、卵、豆腐などのタンパク質を中心にバランスの良い食生活を意識することで、頭皮環境や髪質の向上へとつながることが期待されています。

梅雨の時期に起こりやすい髪のうねり・広がりに悩む前にできるケアや対策についてご紹介しました。ダメージの少ない美しい髪を育てることが、悩みを減らす近道です。湿気の多いシーズンだけでなく年間通して美髪を目指すケアを積み重ねて、思い通りのヘアスタイルを楽しみましょう。

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