プロに聞く、
うるツヤ髪の基礎知識
正しい髪の洗い方&
乾かし方とは?
HAIR
気温がグッと下がる冬。顔はマスクやマフラーに、体は厚手のコートに覆われているので、人々の目に留まるのは髪ではないでしょうか。パサついていたりまとまりのない髪は、疲れて見えたり老けて見えたりしてしまうことがあります。普段のケアに加えて特別なアイテムをプラスすることも大切ですが、誰もが今すぐ取り組めることとしておすすめなのが毎日の髪の洗い方と乾かし方を見直してみることです。自己流ではうっかり髪に負担をかけるケアをしてしまっていることもあるのです。今回はつい触れてみたくなるようなすこやかな髪を育てる基礎知識としてアジュバンが提唱しているヘアケアの仕方を紹介します。毎日のバスタイムに取り入れてみてくださいね。
教わったのは…
教育企画担当 Oさん
アジュバンホールディングスで教育関係部署に所属し、美容の専門知識の習得や技術のトレーニングを重ねている。
【Lesson 1 うるツヤ髪をつくる正しい髪の洗い方】
シャンプーでは、髪表面の汚れと地肌の汚れをしっかり落とすことが大切です。空気を含ませた泡と指を上手に使って、しっかりと汚れを取り除きましょう。
-
① ブラッシングで髪の絡まりをほぐす
シャンプー中に摩擦を起こさないよう、髪の絡まりをしっかりほぐしておきましょう。マッサージ効果で地肌の血行促進も期待できるので、髪が短くても取り入れたいひと手間です。
-
② 2〜3分かけて予洗いをする
丁寧な予洗いで髪の表面の汚れや皮脂、汗などの約7割を落とすことができます。根元にしっかりと指を差し込んで髪を少し浮かせて、38〜40℃のお湯をたっぷり地肌に届けましょう。
-
③ シャンプーを手に取り泡立てる
予洗いの後は髪の水気を軽く切っておきましょう。使用するシャンプーの量の目安はロングでポンプ式シャンプー2〜3プッシュ、ショートは1プッシュほど(1プッシュは3cc)。両手のひらに広げてから髪に塗り、髪の水分や空気を含ませながらたっぷりとした泡を作りましょう。
-
④ 2回のシャンプーで髪と地肌の汚れを落とす
1回目のシャンプーで髪に付着したスタイリング剤や油分を落とします。シャンプーの泡で表面を軽く洗い流すくらいでOKです。2回目は指の腹をジグザグに動かしながら地肌の汚れをしっかり落とします。シャンプーブラシをお使いの場合は2回目のシャンプーで使うのがおすすめです。
-
⑤ 泡を洗い流して軽く水を切る
シャンプーで洗った後は、髪の根元に指を差し込んでしっかりと泡をすすぎましょう。そしてトリートメントの前には髪の水分をやさしく切っておきます。トリートメント効果をより高めたい時はタオルドライを。
-
⑥ トリートメントを塗布して浸透させる
トリートメントを両手のひらに伸ばしてから、髪全体に、中間から毛先にかけてなじませます。地肌は避け、傷みがちな毛先には揉み込み、時間をおいて浸透させます。ロングの場合はコームを使うとムラになりません。
-
⑦ トリートメントを洗い流す
トリートメントを洗い流します。しっかり洗うことは大切ですが、トリートメントの落としすぎには注意。 触った感じが適度にツルリとしていて、髪がきしまない状態が目安です。
-
⑧ タオルドライ前に髪の水分を切っておく
根元に指を差し込んで上を向いて髪を振ると毛先へ自然に水分が落ちます。最後に毛先に残る水分をやさしくしぼって。この後のタオルドライで髪に摩擦を起こさないためのひと工夫です。
【Lesson 2 うるツヤ髪をつくる正しい髪の乾かし方】
シャンプー後の水分を含んだ髪はキューティクルがダメージを受けやすいので、強い摩擦は禁物。ドライヤーの熱もダメージの大きな要因になるため、髪の根元から乾かして短時間で完了させましょう。
-
① 念入りなタオルドライで髪の水分を落とす
熱が髪のダメージの原因になるので、ドライヤー時間はできるだけ短くすることを目指しましょう。前準備として髪の根元からしっかりタオルドライを。後頭部や耳の後ろもお忘れなく。
-
② アウトバスを髪になじませる
アウトバス(洗い流さないトリートメントなど)を両手のひらに伸ばした後、髪の中間から毛先を中心に塗布し、全体になじませます。アウトバスは髪の栄養補給だけでなく、ドライヤーの熱から髪を守る効果も。コームでなじませ分け目を整えておくと◎。
-
③ ドライヤーで前髪・髪の根元から乾かす
急いで中間や毛先から乾かそうとするとオーバードライになり、髪の乾燥やパサつきを招いてしまいます。まずは前髪を乾かしたあと、根元から順に乾かしていきます。キューティクルの向きに沿って、ドライヤーを下方向斜め45度に向けて使いましょう。
-
④ 髪の中間→毛先を温風で乾かし、冷風で締める
根元全体が乾いたら、髪の中間〜毛先を乾かします。ドライヤーは常に小刻みに動かし髪から10〜15cm離しましょう。9割を温風で、残り1割を冷風で乾かすとキューティクルが締まります。
ご自身の髪の洗い方&乾かし方と比べて、いかがでしたか。洗いすぎや乾かしすぎは、髪と地肌の乾燥を引き起こす原因になってしまいます。適切なヘアケアでうるおいとツヤのあるすこやかな髪を目指しましょう。
※所属・部署名・記事内容は2022年1月取材当時のものです。