すこやかな肌の
土台をつくる
正しいクレンジング
方法を身につけよう

すこやかな肌の<br>土台をつくる<br>正しいクレンジング<br>方法を身につけよう

SKIN

すこやかな肌は、クレンジングがカギ

「あなたは正しいクレンジングができていますか?」改めて聞かれると迷ってしまう人もいるかもしれません。毎日日焼け止めやメイクをするならば、欠かせないのがクレンジングです。単に“毎日すればいい”のではなく、その方法が間違っていたとしたら汚れを落とし切れていない上に、肌に余計な負担をかけてしまったり肌悩みを引き起こす原因になることも…。まずは正しいクレンジング方法を身につけて、実践してみましょう。その後のスキンケアアイテムの効果を引き出すためにも大切なステップです。

教わったのは…
教育企画担当 Nさん
アジュバンホールディングスで美容室向けのセミナー企画・運営を担当。コスメに関する最新の情報を届けることで美容師さんをはじめ、美容のプロの方々をサポートしている。

 

「正しいクレンジング」は美肌の基礎

私たちの肌は皮脂や汗、古い角質など、いらないものを排泄する場所です。さらに花粉や排気ガス、PM2.5などの外的要因も肌トラブルの原因になります。そのため、肌の不要物をしっかりとオフすることは欠かせません。そしてすこやかな肌を目指すために肌に良いものを与えるのも大事ですが、いくら良いものを与えても不要なものがある状態だと肌トラブルの原因になることもあります。スキンケアのファーストステップとして、まずは肌をちゃんとクリアな状態にするということがとても大切で、その後のスキンケアの結果も変わってきます。
クレンジングをせずに疲れて寝てしまう…という声もよく聞きますが、油分が含まれたコスメを肌につけたままにすると、コスメの油分が空気と結びついて酸化します。酸化した油分が常時肌に付着することで、炎症や乾燥を引き起こします。特に乾燥が進むとバリア機能が低下して敏感肌になったり、炎症してニキビや赤ら顔になりやすくなったり、シミやシワ、たるみ肌などさまざまな肌トラブルにつながります。肌悩みを隠したいという方ほどしっかりメイクをされているかと思いますが、カバー力が高いコスメは油分が多い傾向もあるため、しっかりクレンジングでオフしましょう。

しっかりメイクオフするクレンジング剤の選び方

今はジェルにオイル、フォームやバームなど、あらゆる形状のクレンジング剤があるので、どれを買ったら良いのか悩まれている方も多いかもしれません。選ぶ時のポイントは

  1. しっかりメイクを落とすことができるもの
  2. 肌本来のうるおいを必要以上に落とさないもの
  3. クレンジング剤が肌に残らないもの

1.と2.は相反するようでもありますが、メイクはしっかりと落としつつ、自分の肌が持つうるおい成分は残して洗うということが大切です。クレンジング剤の洗浄力が高いものは、それだけうるおいも奪ってしまいがち。特に乾燥肌やエイジング肌が気になっている場合は、水分を残してくれるクレンジング剤を意識して選びましょう。そして3.のクレンジング剤が肌に残らないというのは、ご自身の洗い方も重要です。クレンジング剤とメイクをなじませたものが肌に残ってしまうと、メイクしたままでいることと同じこと。つまり、すすぎやすさもポイントになってきます。

私たちがおすすめしているのはジェル状のクレンジング剤です。ジェルといっても
・親水性のジェル
・親油性のジェル
の2種類があります。ジェルはメイクがしっかり落ちないイメージという声もありますが、濃いメイクやウォータープルーフコスメを使った時には親油性のジェルを使用すると、すっきりオフすることも可能です。またジェルのクレンジングは洗い流しやすさが抜群なので、どなたでも手軽にお使いいただけます。

正しいクレンジング方法を身につけよう

時間が経つほど肌の上でコスメの酸化が進むため、クレンジングを行うタイミングとして最も理想的なのは帰宅後すぐ。ただ、忙しい日々の中ではなかなか大変ですので、おすすめしているのは

22時までにメイクを落とす

ということ。細胞増殖が活性化するといわれている22時までに肌をリセットして労わりましょう。
さぁここから正しいクレンジングの方法をレクチャーしていきます。おすすめでもあるジェル状クレンジング剤を使用すると仮定してご覧ください。

① 手を洗って清潔に

乾いた手で触れた方が良いクレンジング剤も多いのでこんなことはしないという方が大半かと思いますが、ぜひクレンジング前の手は清潔に。清潔な手でクレンジングをするだけで、洗い上がりの良さやもその後のスキンケアの効果もアップします。手を洗い、水分を拭き取ってからクレンジングを始めましょう。

② 摩擦を起こさないようにクレンジング剤を広げる

クレンジング剤を広げる際に気をつけてもらいたいのが摩擦です。力が程よく抜ける薬指と小指を使い、ジェルをスーッと滑らせるイメージで肌になじませていきましょう。

③ クレンジング剤を乳化させる

ジェルを肌に広げるとメイクとの乳化が始まります。メイクが濃い日や毛穴汚れが気になる時は、気になる箇所に塗ったジェルの上から手の体温をジワーッと与えてなじませましょう。ジェルが白っぽくなってきたらすすいでOKの合図です。

④ クレンジング剤をしっかりと洗い流す

すすぎ残さないということがポイントです。私たちがおすすめしているのは、すすぎを最低20回は行うこと。洗い上がりの目安として、20回すすぎを続けると肌トラブルの減少を感じられると思います。

⑤ 洗顔で仕上げ

クレンジングの後は、泡たっぷりの洗顔で仕上げましょう。ここでも摩擦を起こさないようやさしく行うことと、しっかりとすすぐということが大切です。
ご自身のクレンジングと比べてみてどうでしたか? 1日の汚れを落として肌をリセットすることが、すこやかな肌づくりへの第一歩です。正しいクレンジングで、夏の肌トラブルも回避していきましょう。

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