しっかりと
知っておきたい&
ケアしたい
過酷な夏の肌ダメージ
緊急レスキュー法

しっかりと<br>知っておきたい&<br>ケアしたい<br>過酷な夏の肌ダメージ<br>緊急レスキュー法

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まずは「夏の肌ダメージ&ケア方法」を知ろう

年々鋭さを増していく夏の日差し。そうとはいえ、今年こそ久しぶりに夏の外出を楽しみたいと計画を立てる人もたくさんいるのではないでしょうか。特にこの時期の屋外レジャーは醍醐味ですが、楽しい時間を過ごしている時こそ肌が過酷な状況にさらされていることを忘れてしまい、大きなダメージを受けてしまいがちです。そうなってしまう前に、夏の時期にこそ気を付けたい肌ダメージについてしっかりと知っておくことが何より大切です。どんなことが肌にダメージを与えるのか、また肌がダメージを受けてしまった時にどんなケアをすることが必要か、アジュバンコスメジャパンのブランド企画担当 Sさんに話を伺いました。

教わったのは…
ブランド企画担当 Sさん
アジュバンコスメジャパンで、スキンケア・メイクアップアイテムにまつわる各ブランドのプランニングやプロモーションまで幅広く担当中。

 

夏の肌ダメージに気をつけたい外出シーンとは?

そもそも夏は、常に肌ダメージには気を配っておきたいところ。紫外線は直射日光だけでなく照り返しや散乱光が日陰にも届いています。また、屋内でも熱がこもりやすい場所ではたくさん汗をかいたりと、夏は肌に過酷なシーンがたくさんありますので気をつけたいものですね。屋外レジャーのように、体温調節が難しい状況では体の代謝が上がり、肌も火照りやすくなります。肌の火照りはケアが必要なサイン。見逃さないようにしましょう。

気をつけたいのは、肌の火照り

夏の肌の火照りにはさまざまなタイプがあり、それぞれ異なる要因があると考えられます。大まかには3種類
① 多量の発汗により肌の乾燥が進み、炎症を起こすことで火照る
② 日焼け後の肌の炎症で、熱を持って火照る
③ 汗が出にくく、熱を外に逃せないために肌が火照る
に分けられると思います。

これらの火照りによっていろいろな肌トラブルを引き起こすことが考えられます。紫外線を浴びて体が熱を持って火照る時は、同時に汗をたくさんかいていることが多いもの。中でも顔には汗腺とともに多くの皮脂腺があり、汗と同時に皮脂も出て毛穴が開きやすい状態になっていることが多いんです。そのため、汗や皮脂を放置してしまうと老廃物が溜まって肌トラブルを引き起こします。また酸化した皮脂が毛穴で固まれば角栓ができ、それが毛穴の黒ずみとして現れることにもつながります。

汗や皮脂の不快感を解消するために、こまめにそれらをオフしたりメイク直しをしたりすることもあると思いますが、本来バリア機能として必要な水分や皮脂まで取ってしまう場合もあります。脱脂力の強い化粧品で必要以上に皮脂を取り除くことを繰り返すと、乾燥から肌を守ろうとして過剰に皮脂が分泌されると考えられていますが、それもよくある悪循環のひとつですね。このように夏の肌には適切なケアが必要ですが、ケアのタイミングを知らせる緊急サインが「肌の火照り」なのです。

肌が火照ったときの緊急ケアとは?

気温が高い時期に肌が火照ってしまったときの最初のケアは、汗や皮脂をオフすることです。例えば外で運動中にどんどん汗が出てしまうという場合、まずは拭き取りましょう。ただ、タオルでゴシゴシと力を入れて拭き取るのではなく、押さえるようにやさしく使うのがポイントです。過剰に出た汗や皮脂をそのままにしておくこと肌にとって良くありません。こまめに軽く押さえて取り除くことをおすすめします。また、体温を下げることも大切です。体そのものを冷やすことで顔の火照りもおさまっていくので、首元や脇の下など動脈が通っているところを重点的に冷やしてあげてください。

そして、その後のケアが最も重要なステップです。それは肌に水分補給をしてあげること。汗をかいた後は肌も体と同じで、水分と塩分が出ていってしまっている状態です。肌も熱中症対策と同じように水分補給が必要になるので、水をしっかり飲むことと同時に化粧水などで保湿をしてあげましょう。そのためにはスプレー式の小さな化粧水ミストなどを常に持ち歩くのはおすすめです。

緊急ケアを取り入れるタイミングとしては、皮脂が多く出ていてメイクがよれやすいと感じたり、いつもより毛穴開きが気になる時です。そういうときは肌に水分が不足していて皮脂が出過ぎている可能性が高く、火照りや乾燥が起こり始めている合図。そのタイミングで汗・皮脂オフと水分補給を行なってみてください。通勤中などに気になった際は、ササッとハンカチで皮脂を押さえてミストをひと吹きするだけでも効果的です。

火照りが引かないときの踏み込んだスキンケア

例えば外でのレジャー後の日焼けで火照りがおさまらないというのは、軽いやけどをしているのと同じこと。炎症を起こしてしまっている状態なので、まずは鎮静させてあげることが第一です。水で濡らしたタオルを当てるだけでも良いので、とにかく熱を引かせることを考えましょう。動脈の周りを冷やして、体温を下げることももちろん有効です。

そしてもうひとつ大切なのは、低刺激なアイテムを使ってスキンケアをすることです。日焼けをした後はすぐに美白ケアをしないといけないと思う人もいるかもしれませんが、美容成分を肌に効果的に届けるなら、まずは肌の炎症をおさめること。炎症を起こしてしまっている肌には、できるだけ刺激の少ない、シンプルな処方のコスメがおすすめです。日焼け後の肌は乾燥が進みやすいため、皮脂膜に近い成分のスクワランやNMFに近い成分のアミノ酸、細胞間脂質に近い成分のセラミドなど基礎となる成分を補い、念入りに保湿ケアをしましょう。

今回は夏のダメージ肌を緊急レスキューするためのスキンケアについてお届けしました。今年の夏をしっかりと楽しむためにも、ぜひ肌ケアをお忘れなく。

※記事内容は2022年7月取材当時のものです

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