大人の魅力は
引き算がカギ!
「今の自分」を輝かせるメイク術
SKIN
日常生活にとって欠かせない「メイク」。新しい色やアイテムを手にした時の高揚感や仕上がり次第で気分を大きく左右されるなど、メイクは大きな影響力を持っていると言えます。
しかし、年齢を重ねるたびに、似合う色、似合うメイクが変化していくように感じたことはありませんか?そのつど正解を探すものの、なんだかしっくりいかない、自分に合ったメイクって何だろうと悩むことも多いはず。年齢とともに肌の変化や老化があるのは当然のことですが、いつまでも美しくいたいと願うのが女心ですよね。
今回は、「今の自分」に似合うメイクを見つけるための、ちょっとしたテクニックをご紹介します。
教わったのは…
株式会社momentous 代表取締役/メイクアップアーティストの小川 良さんです。大手化粧品メーカーで美容部員として活動後、専属メイクアップアーティストに就任。現在は美容ブランド特化型コンサルティング会社「momentous」を設立し、美容学校での講師やメイクショー、商品開発サポートなど、多方面で活躍中。
今回は特別講師として、メイクアップアーティストの小川さんにメイクのお悩み解決法を教えてもらったよ!
ずるいよねぇ〜
今日は私もちゃっかり楽しむスタイルなのっ!
なかなかプロなんて呼べないんだからアナタは静かにしておきなさい!
若い頃のメイクが「似合わない」と感じるのはなぜ?
数年前となにかが違うと感じる理由、それは、年齢を重ねることで肌の質感や肌色の変化、たるみが起きているから!環境や生活スタイルの変化によっても肌の変化は起きるもの。急激な変化はないものの、徐々に変わる変化にふと気がついた時、なんだかしっくりこない、と感じますよね。
特にターニングポイントとなるのは30代。同じ色のアイシャドウや口紅を使って、同じようにメイクをしていても違和感を覚えたり、若い頃は似合っていたメイクが似合わなくなったと感じてくるのもこの時期です。それに気づかず昔と同じメイクでいると、顔立ちとメイクがチグハグな印象になってしまう恐れも。
ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!
つまり肌も変わっていくものだから、
メイクにもアップデートが必要ってことなの。
メイクのテクニックはいろいろとありますが、メイク全体で意識するポイントはひとつ。
「歳を重ねたことによる変化を受け入れ、大人はすこやかに知的に魅せること。」
若い美しさを盛り上げるメイクと、大人の魅力を際立たせるメイクは、ポイントが全く違うんです!
ベースメイクは土台できまる!
メイクは最初のベースづくりで仕上がりや崩れにくさが決まると言っても過言ではありません!透明感があり、内側から発光するようなツヤ感のあるきれいな肌を目指すには、まずメイク前のスキンケアとベースメイクを意識してみましょう。増えていく肌悩みを隠そうと、たくさんのアイテムを幾重にも重ねていませんか?年齢サインが気になるからといってファンデーションを必要以上に塗ったり、色を明るくしすぎたり、フェースパウダーをやみくもに顔全体へつけたりすると表情から「隙」がなくなり、のっぺりとしたネガティブな印象を与えがちです。
ベースメイクでおさえておきたいポイントも大きく2つあるから参考にしてみましょう。
美しく魅せるメイクのポイント
【POINT① メイク前のスキンケアで肌をしっかり保湿しておくこと】
メイク前のスキンケアでしっかり保湿をしましょう。
メイク崩れは肌の乾燥から起こることが多いため、スキンケアも肌の土台を整える大事な工程の一つです。日中のメイク崩れが気になる方はアイテムの力ばかりに頼らず、まずメイク前の保湿方法を見直してみましょう。手の甲を頬に当て、吸いつき具合をチェック。少し手が張りつくくらいのぺとぺと感が理想です。この一手間で、メイクもちに歴然とした差がでます!
【POINT② 下地とファンデーションは「なじませきる」こと】
化粧下地はベースメイクの縁の下の力持ちとして欠かせない存在。ファンデーションのつきや、のりをよくし、メイクもちを高めてヨレを防ぐ役割があります。ファンデーションは気持ち少ないかな、くらいの量を顔の中心から外側に向かってつけるのがおすすめ。頬が一番多く、Tゾーンや輪郭部分は少なく、場所によって量を変えてあげると顔の立体感を引き出すことができます。赤みの出やすい部分には指でやさしくたたき込むようにすると良いです。下地もファンデーションも、塗りムラはメイク崩れに直結するので、しっかりと肌と密着させるように「なじませきる」ことを意識しましょう。最後にハンドプレスをして手の体温で肌への密着力を上げると一体感がアップします。
ぼくは人間じゃないし、あまり関係なさそうだけど、なっちゃんはもう少しなじませきった方が良さそうだねっ!
自分の「くせ」を見直してみよう!
肌づくりでいうと、最近はツヤっぽさが主流となっていますが、大人にとってはシーンや他人に与えたい印象によって、ツヤツヤ肌が必ずしもベストではなかったりします。ポイントメイクも然り。トレンドのマットな質感は乾いた印象を与えることもあるし、キラキラとしたパールは若づくりに見えたり、肌の粗を目立たせることもあります。とにかく今までの思い込みや自分の癖を捨てて、柔軟にアップデートしていくことが大切です!
ついつい自分流のメイクに固定しがちだけど、ちょっとした意識の変化でガラリと印象が変わるかも!
ぼくもたまにはクッキーでも食べようかな?
それだけはやめときなさい。
大人のカラーメイクは「ちょいテク」がポイント
仕事、家庭、育児と、さまざまな顔と役割を持つ大人女性には、どこに行っても誰と会っても好感度の高い、品のあるやさしげなナチュラルメイクがおすすめです。とはいえ、ナチュラルにしすぎるとメイク感が薄れるし、強調しすぎると今っぽくない…。そんな時には、ちょっとしたテクニックを知っておくだけでナチュラルでもメリハリ感のある顔立ちに仕上げることができます。
■明日から実践できるちょいテク4選
ちょいテク①:今日の主役を決めよう!
例えば、「今日は赤リップを絶対使いたい!」と決めたのであれば、ベースメイクの後は、まずは主役の口紅から最初に塗っていくと全体のバランスがとりやすくなります。主役が決まると、足し算引き算がしやすくなり、失敗しにくいというメリットもあります。
ちょいテク②:チークで顔全体を引き締める!
脱のっぺりにはチークが必須!ただし、頬を覆うに丸くいれた発色の良いピンクチークは、かわいすぎる印象をもたせてしまいます。上品な印象に仕上げたい時は、頬骨の下からこめかみまでを意識して幅広く。眉尻の下にハートをつくるイメージでサッと入れるのがおすすめ。印象を上に引き上げることで小顔効果も。
ちょいテク③:アイシャドウは濃い色からで失敗しらず!
アイシャドウのグラデーションが苦手という方は、目のキワの濃い色から塗りはじめてみて!ダークの上に薄い色が重なるとおのずとナチュラルなぼかしをつくることができます。また、色をのせすぎてしまうという人は、毛足のあるブラシや指先を使って少しずつ色をのせると調整しやすくなります。
ちょいテク④:脱のり眉!立体感を意識して!
眉毛は顔の印象を左右すると言っても過言ではないパーツ。また、時代によっていちばん変わると言われているのも眉毛です。今どきの眉は、存在感はありながらも自然であることが大切。眉山を意識しすぎると、描き方自体が古くさくなってしまうので、眉下を意識して描くようにしましょう!毛流れに沿って、足りない部分には1本1本の毛を描き足すようなイメージで。
そんな方に、さらにワンポイントアドバイス!
眉毛の仕上げに、アイシャドウで使ったカラーを少しだけオンしてみて!目元と眉毛に統一感が出ると、一気に垢抜けた印象に仕上がります。ふわっと重ねるだけで顔全体のニュアンスが整ってみえるのでおすすめです!
メイクを楽しむコツは「納得感」
色々なテクニックやトレンドカラーもあるけれど、自分が好きな自分になれるのが、メイクのいいところ。今のメイクに違和感があると感じるのは、情報のアップデートができていないだけではなく、なんとなく選んでなんとなく使っているからではないでしょうか。流行している色だから、みんな使っているから、だけだと心からの納得感がなく、気持ちも乗らない要因になっていると感じます。若い頃のメイクが似合わなくなった、というと、メイクでできることがどんどん減っていくようなイメージで捉えられがちですが、実はそうでありません。自分の肌や気持ちの変化に合わせて、似合う質感やコスメの使い方、色のチョイスを少しアップデートするだけで、まだまだ色んなメイクを楽しむことができるんです!
いかがでしたか?
今日の自分をどう素敵に見せていこうかと楽しんでいる人は魅力的に見えますよね。メイクは、その人の内面や人物像、生き方まで表すもの。さらに、忙しい毎日にも少し華を添えられるような存在ともなってくれます。自分の「好き」の気持ちに素直になって、心躍るメイクに挑戦してみて!
「KIDSNA美容部」の活動でもレクチャーした内容です!
2024年11月1日(金)に開催された第3回目の活動テーマは「お悩み解消メイク」。国内外で活躍するメイクアップアーティストの小川良さんをゲストに招き、明日から使える、ママのための「手抜きに見えない時短メイク」や「化粧崩れしにくいテクニック」そして「年齢に合わせたアップデートメイク」を教えていただきました!
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ママこそ美容でつながろう!美容シェアコミュニティ【KIDSNA美容部】が始動
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