肌トラブルに悩める
子育てママへ
産後の肌不調の原因と
レスキュー法を伝授!
SKIN
妊娠・出産を通して大きな変化が起こる女性の身体。特に、産後の肌不調やトラブルで悩んだ経験のある女性も多いのではないでしょうか。今まで使っていた化粧品が急に合わなくなったり、乾燥して肌がカサついたり、刺激に敏感になってかぶれや湿疹などができる、なんて経験もよく耳にします。きちんとスキンケアしたいと思っていても、育児に追われてなかなか自分の時間が取れないという悩みもありますよね。
今回はそんな肌トラブルに悩めるママへ、日々のスキンケアで肌を守る方法をご紹介。
教わったのは…
なっちゃん先生。
アジュバンで美容室向けのセミナー企画・運営を担当し、豊富なコスメ知識で美容のプロの方々をサポートしています。
仕事、家事と大忙しで猫の手も借りたい2児の母。
同僚のウエムラーと日々奮闘しています。
今日は産前・産後の肌トラブルとケアについて
お話しますよ〜
みんな大変な中がんばってるんだね。
ぼくは毎日絶好調だよ〜
それでは、はじめま〜す。
産後の肌トラブルが起こる理由は?
産後の肌トラブルに関わりが深いのは何といっても「ホルモンバランス」。中でも肌に大きく関わるのは、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」です。エストロゲンは妊娠中にピークを迎え、出産と同時に急激に少なくなり、母乳を出すためのホルモンが多く分泌されるなど、ホルモンバランスが大きく変化します。この変化により肌を守るバリア機能が弱くなることで、肌状態もゆらぎやすくなるといわれています。
それに加えて、ママの身体の水分は母乳に優先的に使われ、肌などは後まわし。常に寝不足で、仕事や育児によるストレスや疲労もどんどん溜まります。これだけの原因があれば、肌に変化が起きても不思議ではありませんよね。
ブルブルしてるだけだよ。
産後ママの3大肌トラブル
60人のママに聞いた、子どもが生まれた後に感じる肌の変化についてのアンケート*では、約70%のママが「シミ」に悩んでいると回答。次いで約53%が「乾燥」、約43%が「シワ・たるみ」と回答しています。
*KIDSNA美容部アンケート調査による(2024年6月実施)
この時期って自分の肌じゃないみたいだもんね
【産後の肌悩み】第1位:シミ
シミがあると肌に色ムラができるため、肌がくすんでみえたり、老けてみえたりしますよね。産後の肌は特にシミが出来やすい状態。ホルモンバランスの変化よって肌のターンオーバー(代謝)が乱れ、長期化することによってシミが蓄積されてしまうため、日頃のケアがとても大切になってきます。
シミとは、肌に黒色メラニンが過剰に蓄積し、肌が部分的に茶色にみえる状態のこと。紫外線を浴びると、肌表皮の基底層に存在するメラノサイトで黒色メラニンが作り出され、バリア機能を形成して紫外線による肌へのダメージを未然に防いでくれます。
通常、その黒色メラニンは、肌のターンオーバー(代謝)によって古い細胞とともにはがれ落ちていきます。しかし、紫外線を過剰に浴び過ぎたり、肌のターンオーバー(代謝)が乱れたりすると、黒色メラニンの排出機能が追いつかなくなり、過剰に蓄積された黒色メラニンがシミとなって現れます。
【産後の肌悩み】第2位:乾燥
ホルモンバランスの変化で肌のバリア機能が弱くなると、肌の水分が逃げやすく、また留めておくこともできなくなるため、肌は乾燥状態に。乾燥した肌はキメの乱れや毛穴の開きなど様々な肌トラブルの起点にもなるため、できるだけ避けて通りたいですよね。
肌のバリア機能とは、表皮の最外層にある「角質層」に備わっています。また表皮の下には真皮があり、肌の土台をつくっています。美肌づくりに欠かせない美容成分である「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」というよく耳にする成分は、この真皮層に存在している成分です。
ヒアルロン酸は、水風船のように水分を蓄える役割をしています。エイジングや紫外線による影響でヒアルロン酸が小さくしぼんでしまうと肌の水分を蓄えられなくなり、乾燥につながります。日焼け後に乾燥しやすく感じるのは、ヒアルロン酸[が存在する真皮層にダメージが及んでいる証拠かもしれません。
【産後の肌悩み】第3位:シワ・たるみ
産前に比べて目尻やほうれい線のシワ、フェイスラインのもたつきが気になるという声も多く聞かれます。シワやたるみの一番の要因はエイジングですが、その他に紫外線によるダメージや水分不足による影響が考えられます。
ヒアルロン酸と同じく真皮層に存在しているコラーゲンは、肌を支える柱のような役割をしています。エイジングや紫外線、乾燥などのダメージにより柱が折れて、肌を支えられなくなると重力で肌が沈み、たるみやシワにつながっているのです。
【まとめ】これだけはおさえてほしい!スキンケアの基本
悩める産後の肌の3大トラブルに共感できるママも多かったのではないでしょうか。
①メラニンを過剰に出さないために大切なこと
②ターンオーバーを正常化させるために大切なこと
③ヒアルロン酸やコラーゲンをなくさないために大切なこと
として、実は共通点があります。
肌をゴシゴシこすらないこと!!
みんなそんなことしないでしょ
他の人のスキンケアってあまり見たことないでしょ?
実は思ってる以上に
強く擦ってる人って多いんだよ。
洗顔からメイクまで、私たちは無意識に肌をこすりがち。この摩擦が実は肌トラブルの根源となっているんです。刺激によって炎症が起こり、赤みや吹き出ものが発生。さらにはシミ、シワ、たるみの原因になりえます。また、刺激から守ろうとして肌が分厚くなることで、うるおいを与えても肌内部に入らず乾燥が進み、くすみや毛穴も目立つように。恐怖の悪循環ですね。
摩擦レスの徹底を意識してみましょう!
「ゴシゴシ擦らない」を徹底するとどうなるのか?
まず、刺激による炎症がおさまることで、赤みや吹き出ものが改善します。肌は柔らかくなり、開いていた毛穴が閉じることで目立ちにくく。角質層がすこやかに育つので水分保持力が回復し、キメの整ったなめらかな肌に。炎症によるメラニンの過剰生成やコラーゲン破壊もおさまるのでシミやシワが目立ちにくくなり、ハリも復活、といいことだらけ!
雑誌やCMの影響もあって「摩擦レス」という言葉は一般的になってきましたが、きちんとできているでしょうか。手や指をスーッと横にすべらせたり、指でくるくるとマッサージしたり、手を動かしていなくても肌の奥へ浸透させようとグイグイ押し込んだり。これらは全て肌の摩擦につながる行為。鏡を見ながら洗顔や保湿をしてみてください。肌表面が動いてシワが寄ったり、深くヘこんだりしていたら、改善の余地ありです。
クレンジングや洗顔では、なるべく肌に直接触らないことが大切です。保湿ケアの際は、手の平全体を使って、やさしくなじませましょう。肌に手の体温が伝わって、じんわり温かくなってくるまで密着させておくことがポイントです。また、メイク時は指の腹を使ってやさしくなじませ、パフやブラシの当て方にも注意しましょう。道具はこまめに洗ったり、取り換えるなどの衛生面にも心がけてくださいね。
いかがでしたか?産後の肌トラブルはママであれば誰もが通り、悩むポイントですよね。でも、トラブルが起きる原因と改善ポイントを知っておくだけでも今後のスキンケアに活かせることがあるのではないでしょうか。
「KIDSNA美容部」の活動でもレクチャーした内容です!
集まってたやつだね
肌ケアにお悩みを抱えた子育てママたちが集合。
2024年6月20日(木)に開催された第一回目の活動テーマは「スキンケア」。
産後の肌悩みなどリアルな声をヒアリングしつつ、なっちゃん先生との対話を通して、肌トラブルの相談や美容方法のシェア、レクチャーを行いました。
座談会では、それぞれが抱える日頃のお悩みを座談会形式で情報交換。なっちゃん先生から、その悩みの解決に向けたアドバイスをいたしました。悩みの原因は何か、どうして起きるのか、ケアの土台となる皮膚の構造や働き、そしてメカニズムを知ることで、すこやかな肌を目指すために必要な基礎知識をお伝えしました。
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